作り手の思い

ミラノコレクション誕生秘話

ミラノコレクションが生まれたきっかけ、それは、今から四半世紀ほど前に出張でイタリアを訪れた、1人の開発担当者のひらめきからでした。
芸術の都ミラノで心を奪われた、格式ある建造物、ドゥオモ大聖堂や美しい彫刻、ステンドグラスの数々。この優美な世界観を、化粧品で表現したら…。アニバーサリープレートのように、毎年新しいデザインが出るのを楽しみに待つ、そんなシリーズにしたら…。
こうして誕生した「ミラノコレクション」は、1991年の発売以来、毎年1つひとつ大切に発表するコレクションとして歴史を重ねてきました。

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Interview01 フェースアップパウダーに込めた思い

ミラノコレクション フェースアップパウダーの長所はどんなところですか?
気になる部分はしっかりカバーするのに、透明感も出るところです。まるでヴェールを1枚纏ったような美しい仕上がりが一番の特長です。
ファンデーションの上からふわっとつけるだけでも肌の色が明るく見えますし、最近ではBBクリームのあとに使う方もいらっしゃるそうです。
技術的に一番苦労したところはどこですか?
「品質」と「レリーフ(浮き彫り)の模様」です。
まず品質面では、しっかりカバーするのに透明感もあるという、相反する品質をいかにバランスよくまとめるかという点で苦労しました。原料には、カバー素材、透明感素材、ノリのよさを発揮する素材などが多種多様にあります。カバー素材ひとつとってみても、本質的な違いはもちろん、粒子の形や大きさ、コーティングの違いなど、それぞれに特徴があります。そのため、粉体ひとつひとつの特徴を見極めながら、その原料が持つ「いい面」が前面に出る処方バランスを考えながら、繰り返し繰り返し、つくっています。
そして、品質と同じくらい神経を注いでいるのが、ミラノコレクションならではの高精細な「レリーフの模様」です。パウダーの表面に刻まれる天使の指が、ちゃんとくっきりと出ているか、顔だけが目立っていないかなど、全体のバランスを見ながら細かな調整を重ねることも、とても重要な作業です。お客様の手に渡って、最後使い切るまで割れることがないように、しっかりプレスしないといけないのですが、パフへの粉のとれ具合や、触れたときのベルベットのような感触も大切なので、何度もテストを繰り返しています。
「粉体ひとつひとつの特徴を見極める」とは?
粉体の細部に渡る特徴を、徹底的に理解することです。たとえば、粒子の形。様々な形の粒子がある中で、ミラノコレクションでは板状の粒子を多く配合しています。実は、丸い粒子のものは使っていません。球状粒子はコロコロ転がってなめらかな感触になる一方、肌上に残りにくく、カバー力を出しづらいところもあります。しかし、板状粒子はピタピタっとのびて離れにくいのが特徴です。机にトランプを撒くと、吸い付いたようになかなか離れませんよね?そんなイメージに近いと思います。感触だけで比較すると、気持ちいいのは球状粒子の方なのですが、板状粒子のこうした特徴を最大限活かしたいと思い、バランスがよい処方を考えました。これはほんの一例ですが、このような苦労により「カバー力があるのに透明感が際立つ仕上がり」を目指して開発したのでご満足いただけると思います。
毎年、発売のたびにテストを繰り返しているのですか?
保湿成分の変更に合わせて、毎年若干のアレンジは加えていますが、ミラノコレクションの基本品質は、ブランドが誕生した25年以上前からの積み重ねです。ですが、今もなお、よりよい品質を求めて日々研究は続けています。
また、天使の打型テストは、発売のたびに行っています。毎年デザインが変わるレリーフの確認だけでなく、パフの粉の取れ具合や、触れたときのベルベットのような感触を大切にしているので、打型テストは欠かせません。
保湿成分はどのように選んでいるのですか?
毎年、ミラノコレクション全体で「思いやりの天使」などその年のテーマを決めるので、使用する保湿成分もそこからイメージする花や花言葉で選んでいます。ミラノコレクションのように、配合する保湿成分が毎年異なる商品というのは、とても珍しいと思います。

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Interview02 オードパルファムに込めた思い

フレグランス誕生のきっかけを教えてください。
「ミラノコレクション」という名前のとおり、毎年コレクションして楽しめるものは何かと考えたときに浮かんだのが、フレグランスでした。
フレグランスって、香りはもちろんですが、ボトルの美しいデザインに心惹かれて手に取ったりもしますよね。そういう意味でも、ミラノコレクションのコンパクトに続く商品としてぴったりでした。
弊社では以前から機能性香料を研究していて、香りが人に与える影響などについても豊富なデータがあるという強みがありました。
ミラノコレクションのオードパルファムの特徴は?
ミラノコレクションのオードパルファムの特徴は4つあります。1つめは、年に1回の限定発売だということ。2つめは、ミラコレの世界観に共感する女性に向けてつくられていること。3つめは、毎年香りが変わること。そして4つめは、コレクション性のあるボトルデザインにすることです。歴代のボトルを見ていただいてもわかるように、クラシカルなものから可愛らしいものまで、その年のテーマに合わせてデザインしています。
「ミラコレの香り」の特徴は?
「主張しすぎない好感度の高いフローラル系の香り」が大きなテーマで、TPO問わず使えて、男性にも女性にもみんなに好かれる香りを目指して仕上げています。
また、年に1回の限定生産だからこそ、通年販売しているカネボウの商品では入れられない希少な天然精油を使用することができるのもポイントです。やはり同じローズの香りでも、合成香料より天然の精油を使ったほうがまろやかな香りになりますし、香りのたち方も変わってきます。ミラノコレクションが持つ高級感にもつながっていますね。
毎年の香りはどのように決めているのですか?
香りのトレンドは年々変わっていきますので、その香りのトレンドを付与しながら作り上げます。「主張しすぎない好感度の高いフローラル系の香り」というミラノコレクションらしさは守りながらも、トレンドを感じさせる香りに仕上げるために、開発担当者だけでなく、外部のフレグランスアドバイザーにも意見を聞いて香りを絞り込んでいきます。最終的には社内の販売担当者の意見やお客様のご意見をうかがいながら選びます。
たとえば2017年は「ピュア・フローラル・フルーティ」という香調なのですが、これは近年のフレグランスのトレンド「フルーティ・フローラル系」をとりいれつつ、ミラノコレクション2017年の共通テーマ「思いやり」を意識しました。心穏やかに優しい気持ちにしてくれるような、甘さの中に清潔感を持つ女性らしい香りをイメージしております。
おすすめの香りの付け方はありますか?
香りは下から上へ広がっていくので、膝裏など鼻から遠いところからつけるとやわらかく香らせることができます。朝つけるときに、膝・両ウエスト・肩越しの背中の計4プッシュくらいが目安です。お好みに合わせてお試しください。

香りを上手に装うコツ

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レリーフに込めた思い

プレミアム感あふれるコンパクトのデザインは、その年の出来事や流れに合わせて「気品」「絆」などのテーマを決め、毎年デザイン画を起こしています。初代はビーナスの誕生をあらわす「水の女神」、2010年からは、愛らしい「天使」や「花」がモチーフになっています。

デザイン画の繊細な美しさをそのまま再現するため、職人が彫刻家のように型に刻み込んでいきます。天使のやさしい表情や、毛先や指先の繊細な凹凸など、細部まで納得いくものに仕上がるまでには約3か月ほどかかります。

そしてパウダー表面にも同じレリーフを刻むのは、コンパクト以上に至難の技。
指で触れたときのベルベットのようなやわらかさ、肌にすべらせたときのなめらかな上質感は保ちながら、割れたりくずれたりしないよう、きちんと固めるには、高度な技術が求められます。

こうして、ひとつひとつの行程を大切にしながら、美術品のように丁寧につくられていくのです。

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