‘粉’にかけるこだわり
コフレドールは、 行きついたのはファンデーションの土台となり、 ここでは
ブランドのアイデンティティともいえる
ファンデーションの価値を見つめ直しました。
品質の差を決定づける‘粉’そのもの。
‘粉’技術を軸に、ちょっぴりマニアックで、
そしてとっておきの‘粉’知識をご紹介いたします。
「化粧下地」はファンデーションの仕上がりを左右する
ベースメイクの重要アイテム
下地の有無に関わらず肌を美しく仕上げるのはあくまでファンデーションであり、いわばベースメイクの脇役的な存在と捉えられがちなのが化粧下地です。しかし、肌の上に一番最初に使用する化粧下地は実はとても重要なアイテム。毛穴やキメなど肌の形状は人により千差万別であるため、化粧下地次第ではファンデーションの仕上がりに大きく左右します。土台をしっかり整え、ファンデーションの仕上がり美を高めることこそが、化粧下地が担う大切な役割でありベースメイクの基礎と言えます。
コフレドールが考える「化粧下地」とは?
化粧下地へのニーズとして「くずれにくさ」「化粧のり」「UVカット」は、塗って効果を実感しやすいこともあり、これらの機能が高い化粧下地を選ぶお客様は多い傾向にあります。この基本機能を備えることはもちろんのこと、コフレドールがさらに注力しているのが「毛穴隠し」などの仕上がり効果です。コフレドールはメイクアップブランドとして、仕上がり効果も重視し付与することで土台を整え、ファンデーションによるメイクアップ効果をさらに高めることができると考えています。
コフレドールの仕上がり効果の得意技は「毛穴隠し」!
ただし「毛穴を埋めてぼかす」‘粉’使いは、常にフォギー&厚塗り感との戦い!
20~30代女性への肌悩みに関する調査で、常に上位にあがるのが「毛穴」悩み。人により千差万別な毛穴の凹凸をカバーし、土台作りを行なうことが化粧下地の大切な役割であると考えているコフレドールでは、仕上がり効果の「毛穴隠し」に注力して‘粉’技術を向上してきました。 「毛穴隠し」の主なメカニズムは『毛穴を埋めてぼかす』というもの。そして ‘粉’使いでよく採用されているのが、弾力性に富み、柔らかな性質を持つエラストマーなどの毛穴カバー粉体です。凹凸のある肌にもスルッと伸びて密着し、毛穴をパテで埋めるような働きを持っており、やわらかな反射光により毛穴の影をぼかすことで「毛穴隠し」の効果を生み出します。
この‘粉’使いは毛穴の中で‘粉’が重なるため、その上からファンデーションを塗布すると、フォギーな仕上がりになったり、厚塗り感が出がちです。トレンドの透明感のある薄づきな肌仕上がりを実現するためには、「毛穴隠し」は常にフォギー&厚塗り感との戦いが強いられるのです。
今回目指したのは、むき卵のように「明るく毛穴がつるん!」とした薄膜仕上がり
今回目指したのは、くずれにくいのはもちろんのこと、瞬時に肌を明るくし、毛穴がつるんとカバーされた肌仕上がりです。「オイルコントロールや部分用下地などのアイテムを多用しているお客様実態がある中、下地ひとつで、塗った瞬間に毛穴の凹凸がつるんとしっかりカバーされ、自然な明るい光を放つむき卵のような肌仕上がりをイメージしました。ベースメイクの最初のステップの下地からメイクを楽しめる感動的な肌仕上がりにしたいと考えました。」と語る渡邉開発員。
常にフォギー&厚塗り感との闘いである「毛穴隠し」メカニズムを考えると、まるで真逆の仕上がりの「明るく毛穴つるん」は更なる苦戦が予測され、一体どのようにしてこの難題を古川研究員は解決したのでしょうか。その鍵は、既存の概念に囚われずに生み出した新たな‘粉’使いにありました。
下地作りの概念を覆す*1新たな‘粉’使い!
「毛穴を埋めてぼかす」のではなく「毛穴の奥まで光を届ける」!
*1 カネボウ化粧品において
今回求めた仕上がり「明るく毛穴つるん」は難題であり、古川研究員がまず行なったのは、「毛穴を埋めてぼかす」という「毛穴隠し」メカニズムの概念を取り払うことでした。これまでの下地研究では、求める機能に応じて‘粉’を足す・組み合わせて処方していくなどの‘粉’使いでした。
試行錯誤を重ねた結果、毛穴を‘粉’で埋めて影をぼかすだけでは今回目指す仕上がりに合わない。薄い光の層で毛穴の奥まで光を届けることができれば、フォギーな仕上がりや厚塗り感になることなく「明るく毛穴つるん」な肌仕上がりが実現できると考えました。
辿り着いたのが微粒子『フラッシュカバー粉体』
毛穴の奥まで光を届けるメカニズムを実現するためには、より微細で、毛穴に沿うように均一に並び、さらに光の強さをも兼ね備える‘粉’が必要でした。あらゆる‘粉’探しを経て、ついに辿り着いたのが微粒子『フラッシュカバー粉体』です。本来は日焼け止めに採用される‘粉’だったため、仕上がりを目的とする‘粉’使いでは見向きもされなかった‘粉’です。しかしこの『フラッシュカバー粉体』こそが、高輝度でありながら微細さを併せ持つ、まさに「明るく毛穴がつるん」な仕上がりを叶える光を操る‘粉’だったのです。
『フラッシュカバー粉体』は、従来*2の毛穴カバー粉体の1/1000以下、毛穴サイズの約1/10,000程度の非常に微細な粉体です。その微細さから、どんな毛穴の形状にもフィットして緻密な膜を形成することができます。この『フラッシュカバー粉体』との出会いにより、目指す仕上がりである「明るく毛穴つるん」を実現しました。
*2ブライトカバーベースUV、ヌーディーカバー ロングキープベースUV
『フラッシュカバー粉体』は、微細ゆえに凝集しやすい性質を持っているため、事前に丁寧に分散させる“粉ごしらえ”(=プレ分散製法)を行うことで、‘粉’の凝集を抑え隙間なく均一に‘粉’が並び、緻密な膜を実現しています。この丁寧な“粉ごしらえ”により『フラッシュカバー粉体』の光効果を高め、肌一面「なめらかつるんな仕上がり」を叶えます。
[プレ分散製法による『フラッシュカバー粉体』の状態比較]
古川研究員は‘粉’の光り方にも非常に注力しました。光り方の鍵となるのは‘粉’の並び方にあります。肌は毛穴の凹凸があったり、また頬や額など顔の部位によって形状が異なるため、単一のカバー素材の形状だと隙間なく均一に並ぶのに手間がかかります。異質の微粒子を混ぜると、毛穴やキメなどの様々な形状の隙間を素早く埋めることが可能になります。今回はパズルのピースさながら『フラッシュカバー粉体』と異質の微粒子を混ぜることで、多様な形状・大きさの粉体が素早く隙間を埋めて並び、緻密な膜を形成しながら光をきれいに反射し、「瞬時に明るくつるんと」を達成しました。さらにこの緻密な膜は、高いUVカット効果も同時に叶えます。